2017年5月6日土曜日

小倉ノート / 小倉 清一郎





元・横浜高校野球部長の小倉清一郎さんが書かれた

「小倉ノート 甲子園の名参謀が明かす『トップチーム』の創り方」という本を読みました。








前半は松坂大輔、成瀬善久、涌井秀章などの一流投手をいかに自分が育てたのか、

理論よりも自慢話に近い形で進むのですが、

後半は偵察や育成の理論を語られていて面白かったです。







甲子園で当時、鹿児島実業のエースだった杉内俊哉を攻略したときは、

杉内が二塁にランナーを出したとき、目を切ってから投げるまで長いという癖を見抜いて、

楽々に三盗できると確信して、試合では実際に三盗させて、

そこから犠牲フライで先制点をとり、杉内俊哉を攻略したそうです。









桐光学園の松井裕樹(現・楽天)とあたったときは、

チェンジアップは左バッターには投げず、右バッターに対しても確率が低く、

チェンジアップは捨てて、キレのあるスライダーも捨てて、

ストレートに的を絞って、結果2本のホームランで松井裕樹を打ち崩したそうです。

野球って面白い。









あと参考になったのは、小倉清一郎さんが相手チームを分析する上で、

甲子園だと地方大会の戦績が載っている雑誌を見て、

チーム盗塁数とチーム失策数を重視して視るそうです。

盗塁数は「足にはスランプがない」ので、

地方大会で走れる学校は甲子園でも走れるから、ということだそうです。





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