高校野球が大好き!という方に贈る高校野球のお話。春の選抜、夏の甲子園、優勝予想、注目選手、ドラフト候補など盛りだくさんの内容です。2023年高校野球は大阪桐蔭の前田くんに大注目!
2019年10月22日火曜日
智弁和歌山の名誉監督、高嶋仁さんの講演会でお話を聞いてきました。
先日、和歌山の粉河ふるさとセンターで行われた
智弁和歌山の名誉監督、高嶋仁さんの講演会に行ってきました。
まず負けてしまったU-18日本代表について、
あれは守備で負けたと断言していました。
元報徳学園監督で今回のU-18代表監督を務めた永田 裕治さんが、
(ポジションがショートの選手ばっかり集めすぎ、など)
世間では酷評されていますが、(報徳学園OBの金村さんが特に酷評していますね。)
次のU-18は高嶋さんに任せて、守備のチームで勝ち抜いてほしいな~と思います。
高嶋さんは、智弁和歌山の監督を長年されていて、
打のイメージが強いですが、バッティングのチームを作ろうと思ったことは一度もない、
守備のチームを作ろうとやってきた、と語っていました。
同じく名将とされる明徳義塾の馬淵さんも守備のチームを作ることで知られていますね。
あと興味深かったのが話題になっている「球数制限」について。
球数制限の元々は、WBCで大リーガーを守るために導入されたもので、
アメリカがやっているものを真似して高校野球に導入しても意味がないと話されていました。
いろんなピッチャーにヒヤリングしたけれど、「球数」より「連投」がきついという話が多いので、
「連投」は制限するべきかもしれないと話されていました。
私、個人的にも、かなり日程的に緩和された高校野球で、
そこまでまだ球数の問題を気にする必要があるのか疑問に思います。
高校野球で肩を故障してしまったと言われるピッチャーで思いつくのは
沖縄水産で活躍した大野倫さん、智弁和歌山の高塚さんですが、
やはりともに甲子園の決勝に進出していて、
今の日程だったら故障しなかったのではないかと思います。
高嶋監督は、あとはピッチャーが肩を壊すのはフォームの問題が大きく、
智弁和歌山では専門家にピッチャーのフォームを見てもらっていると話していました。
あと練習についてですが、
「腹筋・背筋を普通のチームは1日200回とかしますが、
智弁和歌山は何回すると思いますか?
1日2,000回するんです。」
と言って、笑われていたのが印象的でした。
人間は何事にも慣れるそうです。
でも選手たちを甲子園に連れてってあげたい、甲子園で優勝させてあげたいって思いで選手をしごいて、
選手たちはおそらく現役のときは高嶋監督を怖がったり、嫌がったりするんでしょうが、
後から振り返って、ついていって良かったな、甲子園に連れてってくれてありがとうと思うのではないでしょうか。
これが指導者のあるべき姿じゃないかと思います。
とてもためになる時間で、あっという間に終わった講演会でした。
高嶋さん、また是非、長時間の講演会を開いてほしいです。
スポンサーリンク
登録:
コメントの投稿 (Atom)
【追記】
返信削除あと大船渡の佐々木 朗希くんが、岩手県の決勝で試合に出場せず、甲子園を逃した件について、高嶋監督は
あれは監督が逆算して、エースが地方大会の決勝に投げられるようにしないといけなかったと断言されていました。
大船渡の國保 陽平さんにも聞いてほしい講演会でした。
【追記】
返信削除高嶋監督が
「和歌山に1校だけ、智弁和歌山より良い選手が集まっている高校があります。どこだと思いますか?」
と話されていました。
市立和歌山とか箕島とか想像したのですが、
高嶋監督の答えは田辺工業だそうです。
田辺工業には和歌山県南部(紀南)の有力選手たちが集まっているそうですが、監督の指導がよくなくて、甲子園になかなか縁遠い高校と話されていました。
【追記】
返信削除余談ですが、和歌山の粉河といえば、今年の大阪桐蔭の3番を打つ西野 力矢選手は和歌山の粉河出身、出身中学は粉河中学ですね。
智弁和歌山に来てたら、4番を打って、星稜の奥川君を打ち崩して勝てたかな~とか、考えてしまいますね。
【追記】
返信削除2021年の夏の甲子園大会は決勝が智辯対決になりました!
両校をゼロから強くした高嶋さん、嬉しいだろうな~おまけに孫が智辯和歌山のスタメンで出てる(ホームランも打った)って、すごすぎます。
また講演会でお話を聞けるのを楽しみにしています。