2016年の流行語大賞をとった「神ってる」という言葉。
鈴木誠也選手の活躍はもちろんすごかったですが、
チームとして神がかっていたのは、
福岡ソフトバンクホークスと最大11.5ものゲーム差をひっくり返して、
優勝した日本ハムファイターズでしょう。
その2016年の日本ハムを優勝へ導いた栗山 英樹監督が、
余すことなくペナントレースの裏側を語ってくれています。
続いた誤算、有原航平に救われた
4月に勝てなかった大谷翔平より誤算だったのが、
ルイス・メンドーサの調子が上がってこなかったことだと栗山監督は語ります。
先発ピッチャーたちが調子があがらない中で、
有原航平が無傷の開幕5連勝。
この有原航平の踏ん張りのおかげで、どうにか開幕してから1か月を勝率5割前後で持ちこたえることができた。
勝負手だった大谷翔平の「限定解除」
強いホークスに勝つためには何か手を打たなければならない。
そう栗山監督が考えて打った手が、
DH制を採用しているパ・リーグの公式戦で、指名打者を使わず、ピッチャー・大谷翔平を打順に組み込むということ。
これにより大谷への負担は確実に増すものの、
栗山監督はこの勝負手をうったことで、
大谷は「らしさ」を取り戻し、その後の投打での活躍につながったと分析します。
そして次の一手が「1番・ピッチャー、大谷翔平」だったそうです。
7月3日、首位ホークスとの直接対決、初めて栗山監督は「1番ピッチャー 大谷翔平」という打順を組みます。
ビジターゲームでは1回表先に打撃が回ってくるため、ピッチングに集中させるのが難しくなる。
先に打たせて、ピッチャーの準備をさせるほうが楽だろうという発想で栗山監督は大谷を1番に起用した。
そして大谷は先頭打者ホームランで、その起用に応える。
大谷翔平伝説が1つ増えた瞬間だった。
4番・中田翔への代打
栗山監督がここだけは絶対に動かさないと公言していた
4番・中田翔。
栗山監督は「結果」を理由に中田を代えるつもりはなかったと語ります。
このときの中田翔には戦う気持ち、強い気持ちが感じられなかったから
中田翔に代打を送った。
正直あれが本当に正しいやり方だったのかどうか、その答えはいまもわからないと栗山監督は胸の内を明かします。
西川遥輝の進むべき道を照らし続けたコーチの存在
2016年、ついに打撃でもブレークした西川遥輝。
それでも栗山監督は西川遥輝の才能からしたらまだほんの一分咲きだと語ります。
本当に開花したらトリプルスリーを狙える選手だと断言されています。
今シーズンは城石憲之コーチが西川の進むべき道を照らし続け、
今シーズンの活躍ができたと栗山監督は分析されています。
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